ABAは自閉症をはじめとする発達障害の症状(適応状態)改善に効果がある心理療法です

当研究所は埼玉県の知的障害特別支援学校におけるABA(応用行動分析学)に基づく指導・支援の普及と発展をめざして、研修(学習会)を行う組織として発足しましたが、現在はもっぱらABAの原理や技法に基づく家庭訪問個別セラピーを行っております。

ご案内

お問い合わせは、所長(セラピスト兼務)の鈴木康之(公認心理師・特別支援教育士・東京都特別支援教室巡回相談心理士)までお願い致します。
E-mail:19570830yasusan@gmail.com

当研究所のメールアドレス(QRコードをスキャンしてください)

  • 新着情報
  • 8月26日に小金井市にある東京学芸大学で講演会(学芸大公開講座)を行います。テーマは『ABAに基づく教え方の基本〜自立活動との接点を求めて〜』です。公開講座のお申込みはPeatix (5月下旬申込み開始予定)、または東京学芸大学特別支援教育・教育臨床サポートセンター(℡042-329-7685)までお問い合わせください。
  • 土曜午前・日曜午前の枠で継続セラピー利用者を2名まで受け入れられます!お早めにお申し込みください(平日につきましては、応相談となります)。
  • お問合せ・お申込みはメール(19570830yasusan@gmail.com)を優先させていただいております(電話は出られないことが多いため)。上記QRコードを読み取ると簡単に繋がります。
  • 本日(2月28日)をもちまして、当サイト訪問者数が20,000人に達しました❣️これまでに関心を寄せてくださった皆さま、本当にありがとうございました。感謝記念特典といたしまして、希望者にリンクにある情報のオリジナル資料(一部除外)を無料で差し上げます(メール添付または郵送にて)。ご希望の方はメールにてご請求ください。

当方のモットーは『お子さんを選り好みしないで、すべて受け入れる』ことにあります。この姿勢は、長年の特別支援学校勤務で培われました。どんな子どもも、成長や発達の可能性を持っているのです。特別支援学校にはさまざまなお子さんが入学してきますが、どんな状態であっても対応しなければなりません。そのことによって、私は指導力が鍛えられ、支援の腕が磨かれました。ところが、公立(特別支援)学校の教員社会は残念なことに「競争原理」が働きません。そのため、質がどんどん下がっていく傾向にあるのですが、そんななかで私は自覚的に教育実践の充実に取り組み、子どもたちに誠実に向かい合ってきて、その結果としての現在があるのです。自分を鍛えてくれた子どもたちと保護者の皆さんには感謝してもし尽くせません。

《当方の得意分野》

❶ 大人の指示に従えない・学習に向かえない状態(いわゆるコンプライアンス不良)の改善(主にDTTによる)
❷ 無発語状態から発声・発語を引き出す(DTTやNETによる表出言語の形成)
❸ 要求表現(マンド)の形成および形態の高度化(機会利用型指導)
❹ 学校(特に通常学級)における不適応状態の改善(「個人と環境の相互作用」の見直し)
❺ 通級指導教室(特別支援教室)へ入級できない場合の代替指導(いわゆる「自立活動」領域)
❻ 通級指導教室(特別支援教室)に通っていても効果が上がらない場合の改善補充指導や改善策の提案
❼ 学校との関係性改善(構築)のためのコンサルテーション
❽ 親子関係改善のためのペアレントトレーニング
❾ 学校不適応状態改善のためのSST(ソーシャルスキルトレーニング)や認知行動療法(CBT)、ACT(アクセプタンス アンド コミットメントセラピー)、マインドフルネス
➓ 行動問題(問題行動)改善のための行動機能査定および行動支援計画の策定(ストラテジーシートの作成とモニタリング)

ABAセラピーの実績(一例)

【家庭訪問セラピー】

 長く継続しているお子さんですと1年半以上にわたり50回以上実施してきておりますが、このケースの場合…
❶最初全くの無発語だったものが応答的・自発的ともに言語表出が増えてきた。
❷コンプライアンス(指導者の指示に応える姿勢)が悪くセラピーをやってもすぐに「かんしゃく」を起こして崩れていたものが、現在では50分間程度は連続して与えた課題に取り組めるようになった。
❸マッチング・動作模倣・音声模倣・音声指示を中心にできる課題が増えてきた。
 …など顕著な成長が見られています。
 この行動変容について、データ収集やビデオ録画を行ってきたわけではありませんが、保護者の目の前でセラピーを実施してきて、その変化を実際に確認してもらいながら進めているので、決して主観的なものではありません。
 因みに客観的な事実(データ)を示すと、このお子さんの場合、初期(3歳当時)には知能検査(セラピストが実施した田中ビネーⅤ)がとれない(=1歳級の通過が難しい)状態でしたが、セラピーを続けて1年9か月後に療育手帳取得のため児童相談所で正式に知能検査(おそらく同じもの)を受けたところ、IQ50台(詳細は非公開)まで伸びており、「軽度」判定が下りました。

【学校における自立活動】

 タイトル画像の文章は、小学部への入学時から2年間にわたって「自立活動」の時間に指導したお子さんの保護者さまからいただいた感謝のお手紙です。
 入学時は教室内をひたすらうろうろするだけで、着席して学習に取り組むことが全くできなかったのですが、徐々に落ち着いて着席し机上の学習に取り組めるようになりました。最終的には30~40分間連続して学習できるまでに成長しました。

【保護者さまの変化】

 家庭訪問セラピーは保護者さまの目の前で行うため、セラピーの進め方をつぶさに観ることができます。さらに必要なら、解説も加えながら進めます。
 そのため、保護者さまの気づきや発見、お子さんに対する見方・考え方や態度・対応の変化といった付随的な変容が見られることがあります。たとえば、次のようなお声を頂戴しました。

●ご主人のお子さんに対する接し方がほめ基調に変化した(叱らなくなってきた)。
●病院や療育での説明ではよくわからなかった、お子さんの内面が具体的に理解できた。
●自分の子育てが変わってきて、気持ちにゆとりを持てるようになってきた。
●ほめる時にずっと物を渡さないとならないというのが誤解だとわかった(ほめ言葉の対提示)。
●何もできないと思っていた我が子が、思いの外いろいろできるので見直した。
●親がやってもうまくいかないのが、先生がやるとできるので驚いた。

セラピーの実際と成長の様子①

 以下の2つの動画は「3Dマッチング」という課題です。この課題を継続して実施し、上から下にかけて5か月経過しています。上の動画では1種類の物をマッチングさせるだけですが、指差しや身体誘導といった手助け(プロンプト)が必要でした。しかし、下の動画では3種類の物を立て続けに手渡しても自力で(自立的に)マッチングできています。こんなところに成長が見られます。

セラピーの実際と成長の様子②

 以下の2つの動画は「音声模倣」(単音)という課題です。上が初回、下が15回目でこの間に8か月が経過しています。はじめのうちはなかなか発声できなかったのですが、強力な強化子(音楽を聴くこと)を用いたところ、急速に伸びてきました。そこで強化子を提供するまでの時間を稼ぐために「トークンエコノミー法」(トークンを5個集めるとスピーカーと交換)を導入したところ、これもすぐに理解してくれました。つまり、1試行1強化を5試行1強化まで間引くことができました。粘り強い取り組みが功を奏した結果といえるでしょう。

セラピーの実際と成長の様子③

 「目合わせ」(視線の共有)を標的行動とした実践で、上から下にかけて5回のセッション、約1か月が経過しています。この実践の特徴は、①教材に子どもの好きな玩具やダンス、iPadでゲームをすることを強化子として用いている、②それらをことばで要求するマンド(要求言語行動)を重視している、③これらができるだけ自然な文脈になるよう設定している点にあります。登場する子どもは、これまでにマンドトレーニングを繰り返してきた結果、ほしい物を要求する際に「◯◯ください」とはっきり言って求めることはできていたのですが、その際に求める相手(指導者)と自然に視線を合わすことができなかったのです。そこで、プロンプト(言語的なものから視覚的なものに徐々に移行)を付加しながら、標的行動を少しずつ増やしていきました。実施初期の動画なので、まだプロンプトが抜けきらず標的行動が完全に自発しているとはいえないのですが、この後もプロンプトフェーディングを意識しながら実践を進めていきました。

セラピーの実際と成長の様子④

 ADHD(多動・衝動性優勢型)のあるお子さんに、強力な強化子とトークンエコノミー法を組み合わせた上で行動契約することを通して、不適切な行動を抑制した事例です。このお子さんは学校において、他児への攻撃行動(例:叩く)や破壊行為(例:掲示物を破く)などの不適切行動が多く、相談を受けました。そこで、興味のある玩具をバックアップ強化子とし、守るべきことを約束(行動契約)した上で、その約束を1つ守れるごとにシールを1枚もらえて、それが所定枚数集まると玩具と交換できるように設定し(トークンエコノミー法)介入しました。その結果、不適切な行動は急速に抑制され、支援は成功しました。

ABA(セラピー)オンライン相談

 家庭訪問セラピーをやっておりますと、お子さんの療育(教育)に関するご相談や“困った(不適切な)行動”についてのご相談を受けることが結構多いです。そこで、そういう相談ごとに特化してお答えするというか、一緒に考えていく機会を設けています。
 主体は保護者さま及びお子さんですので、“上から目線”で「指導する」というのではなく、あくまでも保護者さまに「伴走していく」というスタンスで関わります。ご希望があれば、お気軽にメール(セラピー問合せ先と同じ)でご連絡ください。
 基本的にはオンライン(Zoom)での対応となりますが、さいたま市内及びその周辺地域には出張も可能です。料金体系は継続される場合はセラピーと同じ、初回のお問合せ・お申込みは無料です。

知能検査・発達検査の実施

 ご要望や必要があれば、各種知能検査・発達検査を用いて検査を行うことができます(当方は公認心理師の資格を有しています)。当方でとれる検査には、以下のようなものがあります。

・WISC-Ⅴ(Ⅳも対応可)…5歳〜16歳11か月
・WPPSI-Ⅲ…2歳6か月〜7歳3か月
・WAIS-Ⅳ…16歳〜90歳11か月
・田中ビネーⅤ…2歳〜成人
・KABC-Ⅱ…2歳6か月〜18歳11か月
・新版K式2020…2歳〜成人
・DN-CAS…5歳〜17歳11か月
・Vineland-Ⅱ…0歳〜92歳11か月
・PEP-3…2歳〜12歳
・TTAP…10歳〜成人

 以上は大がかりな検査キットを用いたものですが、その他言語や社会性に関する比較的“ライトな”検査もできます。くわしくはお問い合わせください。費用はセラピーやコンサルと同じ料金体系で、検査に要した時間1分間につき100円(1時間かかれば6,000円)を頂戴いたします。
 検査の流れですが、「主訴」(相談内容)➡「情報収集」(検査その他)➡「解釈」➡「支援方針」(支援計画)というのが一般的で、検査結果の数値だけ出して終わりというのではなく、きちんと支援方針まで提供するのでご安心ください。

セラピーの申込み方法・空き状況

  • 【対応可能地域】

    ●さいたま市内およびその周辺地域(上尾・伊奈・蓮田・久喜・春日部・越谷・川口・蕨・川越・川島方面)
     ※車で訪問するので、さいたま市見沼区から片道1時間程度が一応の目安です。くわしくはご相談ください(現在、県北部は熊谷市南部まで対応しています)。
    ★特別支援教室に関する相談および補充(代替)指導については、東京都区部および多摩東部地区も応じられますのでご相談ください。

    【交通費】

    ●実費(ガソリン代18円/1㎞につき)を頂戴します。コインパーキング利用の場合も実費をいただきます。
    ★東京都区部および多摩東部地区の場合は公共交通機関利用になりますので、その実費を頂戴いたします。

    【教材費】

    ●個別に消費した物については、実費を頂戴します(共用教材・教具は負担なし)。

    【申込み方法】

    ❶まずは、メールでお問い合わせください。
    ❷おりかえしメールでお返事をさしあげますので、それでやりとりを進めます(場合によるとオンラインで)。
    ❸必要な場合には直接家庭訪問して、初回面談(インテーク面接)を行います。
    (※訪問面談が必要になるケース:お子さんの状態がよくわからない場合、定期訪問が実際に可能か判断がつきかねる場合)
    ❹初回面談の際、可能ならばお子さんに対して、簡単なアセスメントを実施します。アセスメントでは、セラピーを進める上で基盤となる諸能力(指示理解・コンプライアンス・マッチング・動作模倣・音声模倣・命名など)や発達の状態(コミュニケーション・共同注意・要求行動など)を査定・評価し、今後の進展を見極め、セラピーの見通しをお伝えします。
    (※アセスメントの結果で、セラピーをお断りすることはありませんので、ご安心ください)
    ❺以上の結果を受けて、今後引き続きセラピーを行うかどうか決めていただき、行う場合には次回以降の日程を調整します。

    【空き状況】

    ●カレンダーでご確認ください。
    ●なお、水曜午後・土曜午後・日曜午後はすでに継続利用者が固定で入っているため、利用状態に変化が生じない限り難しい状況です。また、5月以降はスクールシャドーに入るため、毎週木曜はセラピーをお受けすることができなくなります。あらかじめご了承ください。

定期継続セラピー募集状況(3月29日現在)

午前:9:00~12:00 / 午後:13:00~16:00
セラピー実施可能時間帯
午前
午後 ×××

※祝日も基本的にお受けできます(臨時休業あり)。
※4月以降、平日はイレギュラー(週によって変動する不規則な状態)になります。
※5月以降、木曜日はスクールシャドーのため、セラピーはお受けできません。

利用料金表

セラピー継続
コンサル継続
知能・発達検査
100円×所要分数
ガソリン代
駐車料金
18円×往復km
実費
セラピーお試し(初回限定)
コンサル初回
無料

お支払い方法:銀行振込・PayPay・現金

行動コンサルテーション

 ABAは自閉症をはじめとする発達障害の療育・教育に効果的というエビデンスがある心理療法の一つです。当研究所ではセラピー以外にも「お子さんの不適切な行動が多い」「適切な行動が少ない」といった行動面の諸問題の解決をめざした相談に積極的に乗っております。
 特に療育(福祉の場)や学校(教育の場)においてうまく行っていないといったケースについては、長年の特別支援学校勤務や巡回相談心理士の経験を活かして、既存の療育・学校文化に適合させながらABAに基づく指導・支援を上手に進めるノウハウを持っております。
 さらにABAに関する講演やスーパーバイズ(OJT)も受けております。以上の料金体系はセラピー等と同じです。メールにてお気軽にご相談ください。

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