私の職場では、職員に対するその日の連絡・報告を、学校のホームページの中にある「職員朝会」というバナーを開いて確認するシステムをとっています。しかし、いちいちパソコンを立ち上げて当該のページを開くのは、ちょっと手間といえば手間なのです。つまり、「反応努力」がちょっと大きいのです。
これまで私が勤めてきたどの学校でも、その日の連絡・報告事項のタイトル(見出し)を発言者が小さなホワイトボードに記入して、職員朝会ではその内容(本文)を読み上げるようになっていたので、本校のやり方にはなかなか馴染めませんでした。本校のようなやり方では、見落としが発生しがちなのです。さらに、重要なこととそうでもないことがごちゃ混ぜになっているので、自分の中での取捨選択が難しいのです。また、視覚情報だけなので、聴覚情報と同時に入ってくるよりも印象(記憶)に残りにくいのです。
そこで私は、学校ホームページに載っている記事のうち、タイトル(見出し)だけを抜き出してプリントアウトした物を職員室に掲示するようにしました。その際、それぞれの記事には重要度を星3つで表すようにしました(重要度の評価は、あくまでも主観的なものですが…)。また、発信者の校務上の立場、例えば分掌や学部・学年なども明記するようにしました。
このような取り組みで、連絡・報告事項の確認についてはだいぶ「反応努力」を減らすことができました。つまり、記事の内容(本文)を見るための「リマインダー」として機能しているのです。この取り組みは、先行子を操作することで「記事の本文を見る」という行動を起こりやすくする「先行子操作」として意味付けられると思います。