相変わらず緊急事態宣言が続いていますが、対面セラピーの実施を心待ちにしている利用者さん(セラピストも…)の気持ちに応えて、オンラインでのセラピーを試みてみました。
こういう試みは「テレヘルス」と言って、既に一部のABAエージェンシーでは行われていて、それに倣って当研究所でも初めて取り組んでみました。
手法はZoomを使って、同時に双方向でやり取りをしながらセラピーを進めるもので、今回行ったケースはご自宅のスマホでお母さんがお子さんにセラピーをやっている場面を写してもらいながら、離れた場所(研究室)にいるセラピストがPCでその様子を観察し、その場で即時にアドバイス(コメント)したり、指示を出すという形をとりました。
撮った画像がスマホゆえにやや不鮮明であったり、通信回線の事情か動画が時々ぎこちなくなったりしましたが、少なくても「同時にやり取りをしながら、セラピーを進める」という所期の目的はある程度達成できました。
自宅の画面がもっと画面が大きいPCやタブレットなら、セラピストから身振りや教材を提示して、それをお子さんが見て反応することも可能だったのですが、その辺りはスマホゆえの限界がありました。
今回のケースではお母さんが日頃からABAセラピー(DTT)をお子さんに施していたので、リモートセラピーが可能だったのですが、そうでない場合、例えばお子さんとセラピストが対面してセラピーを進めているだけのケースなどは、もっといろいろな環境を整える必要性を感じました。
いずれにしても、こういうテレヘルスは地域が広大なアメリカやオーストラリアでは当たり前になっていて、それなりの成果も挙がっているので、日本でもこういう時節柄、研究と実践を進める必要があると強く思いました。
トップページにも書きましたが、こういう試みに興味関心がある方はお気軽に当研究所までお問合せ下さい。ハード面の推奨環境ですが、できるだけ画面が大きいPCかタブレットに「Zoom」をインストール(無料)して、できるだけ通信速度の速い回線へ接続することです。オンラインですから対象地域は日本全国どこでもOKです。