活動紹介

沿革にもありますように、設立当初は2か月おきの定期的な学習会が主な活動でしたが、その間に障害者入所施設からの講演依頼も1件請け負い、その後には就学前のお子さんに対する無償(当時)のABA個別訪問セラピー3件も受け入れ、現在では有料ですがそれがメインの活動になっております。

設立の趣旨

長く特別支援教育の現場におりましたが、子どもの不適切な行動(行動問題)が多いことや、反対に適切な行動(代表的なものとしては「学習活動」)が少ないことに悩まされている保護者の皆様や担任の先生方が多いことを痛感させられました。これらの諸問題は、ABA(応用行動分析学)の原理や手法を用いると解決されることが多いのですが、そこまで行き着かないで問題が一向に改善せずに長引いたり、更にこじれたりするケースも散見されました。これはひとえに、特別支援教育の現場にABAが浸透していないことに原因があったのです。そこで、悩める保護者の皆様や担任の先生方を援助すべく、更には自らが困っている子どもたちを助けるべく、特別支援教育の現場にABAを普及・発展させようという思いから設立したのが当研究所でした。

1回の学習会の流れ(構想段階)

zoomによるオンラインで、毎回テーマ(お題)を決めてそれについて担当者がプレゼンを行なった後、参加者全員で意見交換するようなことを考えています。アプリをインストールしてあれば、日本全国どこからでも参加することができます。

主な活動

研修(学習会)とコンサルテーション(相談業務)及び家庭訪問個別セラピーがメインの活動です。定期的な研修は中断しておりましたが、平成30年(2018年)12月9日より再開しており、令和2年(2020年)2月2日までに7回開催致しました。コンサルテーションや講演、家庭訪問個別セラピーの依頼は引き続きお受けしております。

これまでの活動内容

学習会では、テキスト(R.G.ミルテンバーガー著『行動変容法入門』二瓶社刊)を1〜数章ずつ取り上げて、会員によるプレゼンや演習で学んでおりました。また、これまでに障害者入所施設からの依頼に応えて、出前講義を行ったり、当HPをご覧になった保護者様からの依頼に応えて、発達に遅れのある就学前の幼児にABA個別訪問セラピー(主としてDTT)を行ってきました。

コンサルテーションや個別訪問セラピー申し込みの流れ

  • 1.メールか電話にて、お気軽にお問い合わせ下さい(できるだけメール優先でお願いします)。
  • 2. コンサルテーションの場合は相談内容を検討して、折り返しお返事を差し上げます。セラピーご依頼につきましては、調整の上お返事を差し上げます。

研究所概要

所長(セラピスト兼務)からの一言

もともとは、PECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)を埼玉県で普及・発展させるために設立した「埼玉PECS研究会」南部勉強会の前座として始められたのですが、南部ではPECS勉強会が行なわれなくなったため、ABAに特化した研修とコンサルテーションを進める目的で設立したのが当「埼玉ABAセラピー研究所」です。

諸般の事情により、当研究所の定期的な学習会はしばらく中断しておりましたが、2018年12月より再開して、2020年2月2日で7回を数えました(その後、再び中断)。コンサルテーション業務や講演依頼、家庭訪問個別セラピーの受付は引き続き行なっております。

所長の私は、「特別支援教育士」(S.E.N.S)資格(登録番号17-192)や「ABA療育支援員」「ABAセラピスト」資格3タイトル(つみきの会・ADDS・Together社それぞれの認定によるもの)も保有しており、さらに第2回公認心理師試験にも合格して、心理職の国家資格である「公認心理師」として登録されております(登録番号第27904号)。なお現在は埼玉県の教師を退職し、東京都特別支援教室巡回相談心理士の業務に携わっております。

私は取った資格に甘んじることなく、常に研修(外部団体主催のものや書籍からの情報収集)や研究(実践の振り返りや研修のまとめ)に勤しみ、最新の知識・技能のアップデートに努めております。特に研究所の蔵書数は大学(院)の研究室並みで、特別支援教育や心理学の専門書に限って言えば一般的な公共図書館を遥かに凌ぐものがあり、またセラピーに使用する教材教具の在庫も初歩的な物から高度な物まで多種多様な物を取り揃えて、いろいろな子どもの多様なニーズに即座に応えられるよう整備されています。

12年間の高等学校、さらに31年間の長きに渡る特別支援学校勤務の経験から学校文化の実態についても精通しており、学校において行動面の問題でこじれているケースの相談・解決にも慣れております。さらに、ABAに関する研修講師の経験も豊富です。お子さんの行動面の諸問題に関するご相談や研修講師のご依頼は、メールや電話でお気軽にお問い合わせ下さい。

研究所概要

団体名埼玉ABAセラピー研究所
所長鈴木 康之(公認心理師・特別支援教育士・ABAセラピスト・東京都特別支援教室巡回相談心理士)
設立日2016年4月
住所さいたま市見沼区
電話番号080-3913-6733
メールアドレス19570830yasusan@gmail.com
所属会員5名(所長を含む)…居住地内訳:埼玉・愛知・神奈川・栃木・東京
セラピスト(活動中の者)2名(うち1名は所長が兼務)

沿革

2014年
4月
当研究所の前身である「埼玉PECS研究会」が設立される。
2016年
3月
ABAに関する勉強会(通称:ABA勉強会)を「埼玉PECS研究会」(南部)学習会の前座(13:00〜15:00)として開始する。
2016年
4月
単独での活動の見通しが持てたため、「埼玉ABA研究会」という名称の組織として正式に発足する。
2018年
10月
現所長が「埼玉PECS研究会」の運営について他のコアメンバーと意見が食い違い、袂を別つことになったため、名称を「埼玉ABAセラピー研究所」に改め、完全に独立した組織になった。
2019年
10月〜
これまでの研究・研修機能に加え、家庭訪問個別セラピーを無償で開始する。
2020年
6月〜
コロナ禍で立ち行かなくなったため、これまでの学習会のあり方や構成メンバーを一から見直すとともに、活動の主軸をセラピーに移行する。
2024年4月〜所長である私が埼玉県の教員を退職したことに伴い、セラピーを有償化するとともに平日にも実施できるようになる。


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